目が赤い

目が赤くみえる原因として、充血と出血の2つがあります。充血は目の表面の血管が拡張することで目が赤く見えます。出血は目の表面の血管から出血することで赤く見えます。

充血の原因として、目ヤニなどを伴う結膜炎や乾き感のあるドライアイの他、目の中に炎症が起きるブドウ膜炎や頭痛などを伴い早急に治療を要する急性閉塞隅角緑内障など他にもいろいろな原因でおこります。

いずれの場合も、ご自身では評価が難しい場合がありますので、早めに眼科を受診してください。

目がかゆい

まぶたの裏側と白目の表面を覆う結膜の炎症(結膜炎)や、まぶたの皮膚に炎症(眼瞼炎)が起こったとき、かゆみ物質が出て、目がかゆくなります。

代表的なものがアレルギー性結膜炎です。春や秋の花粉が飛ぶ季節にアレルギー症状が強くなる場合や、季節を問わず起こることもあります。アレルギーは軽度の時から薬で症状を抑えていく方法が望まれます。

急にかゆくなった時は、冷たいタオルなどで瞼を冷やすことも一時的に有効ですが、目を搔きすぎると、将来、眼瞼下垂にもつながることもありますので、早めにご受診・ご相談ください。 

まぶたが腫れる

まぶたの腫れには、様々な原因があります。

かゆくて強く掻くとまぶたが腫れるものは、アレルギー反応によるアレルギー性結膜炎眼瞼炎です。まぶたのできもの “メイボ” による腫れでは、痛みをあまり感じないものは霰粒腫、まつげなどの毛穴から感染がおこり痛みをともなうものが麦粒腫です。

急な発症ではなく、まぶた全体が腫れぼったく感じる場合は、甲状腺の異常によるものなど、目以外に原因がある場合があります。まぶたの一部だけの症状ではなく、目以外に原因がないかを調べ、正確な診断・治療が必要です。

涙が出る

黒目の表面には、透明の角膜がありますが、少しの傷でも大変痛く涙が出ます。

角膜に傷ができる原因としては、目に異物が入っている・逆睫毛が当たっている状態や、結膜炎角膜炎ドライアイ・はやり眼(アデノウイルスによる角結膜炎)、またコンタクトレンズの使い過ぎでも涙が出ることがあります。

涙は涙腺でつくられ、目の表面を潤した後、一部が鼻(涙道)へ流れていきますが、涙道が閉じることでも涙が流れてきます。

強い結膜炎の後・ご高齢の方・一部の抗がん剤の内服時などでも涙が出るなど、他にも様々な原因がありますので、まずはお気軽にご相談ください。

目が痛い

角膜に傷があると痛みを感じやすくなります。結膜や角膜の炎症、異物で傷がつく、不適切なコンタクトレンズの使用で角膜感染から角膜潰瘍になっていくなどが痛みの原因です。また、瞼に感染が生じたときも痛みを感じます。

ゴロゴロする・異物感

目に異物が入っている場合や、角膜に傷がある時にゴロゴロ感がでます。目に入った異物は肉眼では見えにくく、こすったり、何かを取ろうとすると、逆に傷になって、感染や痛みの原因になることがあります。このような場合は、できるだけ早く、ご受診ください。

白目がぶよぶよになった

アレルギー性結膜炎でかゆみが強く出た時に目を強くこすると、目の球の白目の表面にある結膜の下にある綿のような組織が膨れ上がり、涙も出てきます。

どうしてもかゆい時は冷やしたタオルなどで、目を冷やしてください。アレルギーの症状をまず早急に抑えなければ、また掻いてしまいますので、眼科をご受診ください。

視線が合わない

片方の目はあっているのに、もう片方の目がずれている状態を斜視といいます。特に子供の斜視は弱視になる場合があります。また、白内障や網膜の病気などで、視力が出ていないときも視線が合わないときがあります。いずれの場合でも早めにご受診ください。

目の疲れ・目の奥が痛い

網膜にピントが合っていない状態(近視遠視乱視)では よく見ようとして目が頑張りすぎて、目が疲れやすくなります。度数のあっていない眼鏡や購入した眼鏡が強すぎる場合でも同様の症状がでます。

また、40歳代以降で手元が見えにくくなる「老眼」は、目の疲れや目の奥の痛みにつながります。スマートフィンやPCの長時間使用によって生じる体調不良は「IT眼症」とも言われ、目の疲れやドライ感・頭痛・不眠などの症状を引き起こします。お気軽にご相談ください。

かすむ(霧視)・ぼやける

黒目の部分にあたる水晶体(カメラのレンズに相当)が濁ることが白内障で、まぶしさや視力低下の原因となります。

また、コンタクトレンズの長時間使用で角膜に傷がある場合ドライアイでもぼやけることもあります。かすみは、目の表面の病気だけでなく、目の奥にある網膜の病気や硝子体の濁りなどでも起こります。

かすみやぼやけが急に発症した場合は、治療を早急に要する急性緑内障発作・ブドウ膜炎・視神経炎なども考えられますので、眼科を受診し、原因をしっかり調べてもらってください。

まぶしい

軽度の白内障では、かすみや眩しさが感じやすくなります。また、角膜に傷がある場合や目の中に炎症がおきるぶどう膜炎でも眩しさを感じる時があります。

最近は LED光が多く使われるようになり、百貨店や店内の照明にしんどさ感じたり、車のヘッドライトで眩しさを感じやすい環境になっています。個々人にあった対応をご説明させていただきます。お気軽にご相談ください

何かが飛んで見える(飛蚊症)、チカチカする

網膜の表面や網膜そのものに異変が起こると、光が走ったり、飛蚊症がでたりします。 網膜出血網膜裂孔網膜剥離のいずれかの場合もあるため、早くに眼科をご受診ください。

ギザギザとした光が5~20分で消える閃輝暗点では 片目を閉じても見えるのか、両目を閉じても見えるのかをチェックください。

歪み(ゆがんで見える)

カメラのフィルムに相当する網膜の中心部は黄斑部と呼ばれ、異常があると歪みや視力低下が感じられます。

加齢性黄斑症黄斑前膜黄斑円孔だけでなく、糖尿病網膜症や網膜の血管の閉塞などでゆがみを感じることもあります。日常的に我々は両目でモノをみているため、片目の変化に気付かずに進行していることもあります。

時々、片目ずつ見え方のチェックをしましょう。いずれの病気も注射や手術治療が必要です。

二重に見える

乱視白内障の場合、片目でモノを見て二重に見えます。両目でモノを見て二重にみえる原因として「斜視」や「左右の目の度数差が大きい」などの場合があります。

目を強く打った後や脳の病気(脳梗塞・脳動脈瘤・脳腫瘍・微小循環障害)、自己免疫疾患の重症筋無力症や甲状腺眼症などの場合は急に斜視が起きることがあります。このような場合は、様々な検査が必要となるため、脳神経外科や神経内科を紹介することもありますが、まずは眼科をご受診ください。